<相模原初の議員立法について>

〇議員立法って何?
 学生時代に「三権分立」を習ったと思うが、その中で議会の役目は「立法府」、つまり「法律」(地方自治の場合「条例」)をつくることである。
 地方自治体の条例のうち、大部分は市長提案になる。ただし、市長提案といっても市長が書くわけではなく市の職員が条例を書くことがほとんどである。つまり官僚がほとんどの条例を書いている。
 では、議会は何をしているか?議会は官僚が作った条例を審議し賛成または反対、一部修正などを行っている。
 議員立法は議員自ら条例を書くことであり、このような条例が議会に提出され、成立することは極めてまれなケースになる。とある調べによると、地方議会による政策的条例提案はわずか0.159%しかないという

↑一本目の議員立法 2013年9月成立

〇相模原における議員立法
 相模原においても議員立法はほとんど行われることなく、古内明が原案を書き成立した条例が初めてであった。
 古内明がなぜ議員立法を行うことを考えたか?それは議員1期目の時、八木大二郎(相模原市長候補)ら4名で「創史会」という会派を立ち上げたことにある。相模原市議会を変えていかなければならないと強い意志を持って、4名で勉強して議員立法の草案を作成した。

 2期目のとき「創史会」のメンバーが県会議員などに移ってしまい1名になってしまった。そこで、新政クラブに合流することになった。そこで会派の了承を得て、議員立法の提出し、議会で審議し、成立となった。

←二本目の議員立法 2017年12月成立


 

〇議員立法の内容
 古内明は今まで議員立法を2本行っている。
 1本目は2013年9月に成立した「相模原市がんばる中小企業を応援する条例」である。この条例は地域経済の活性化が最優先という考えから、市内経済を支える中小企業を応援する内容である。条例の具体的な内容は①地元相模原の中小企業の仕事が増える仕組み②資金面、人材面からの支援による経営基盤強化の促進③中小企業、大学、大企業との連携及び協力の促進である。
 2本目は2017年12月に成立した「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」である。相模原市は政令市の中でも自転車事故でワーストを争う状況である。実際に私も自転車を運転していて怖い思いをしたことが何度かある。事故は被害者になった場合も加害者になった場合もお互い不幸になる。事故防止のため自転車運転のマナー向上を狙ってこの条例を書いた。

 

〇議員立法の意義
 議員立法をすることにより、議会に市の職員と議員の間に緊張関係が生まれる。今までの官僚任せの市議会から、主導権を議員に取り戻すことができる。これからの地方自治において議員立法できることはますます重要になってくると思う。